公益社団法人
兵庫県看護協会

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画像公益社団法人兵庫県看護協会

  • 常務理事北野 貞 様
  • 会長成田 康子 様

兵庫県看護協会 成田康子会長にお伺いしました。
ー貴会の目指す研修DX化戦略とは。

すべての看護協会研修のDX化に成功。

皆さん、こんにちは! 兵庫県看護協会の成田です。兵庫県は、日本の縮図と言われ北は日本海、南は瀬戸内海を超え太平洋にもつながっています。遠方の人がもっと気軽に研修に参加できないかといつも思っていました。そしてその思いを実現すべく新型コロナの流行がチャンスをくれました。コロナの感染拡大の影響を受けずに会員サービスを継続するために、Web研修の導入を決断しました。1か月程度の準備期間で認定看護管理者研修を開始してくれた職員に頭が下がりました。

そして、そんな中ITRAさんと出会い、研修申し込みから受講決定、研修開催、受講証明書発行、研修後アンケートまでが一連の流れでできることを知り、manaableの導入に至りました。導入当初は慣れるのに大変でしたが、今はすべての事業で実施する研修に活用し、業務の省力化につながっています。そして、そこで生み出された時間は、会員サービスの向上のために研修実施・企画の充実に活用しています。今後は、導入2年でmanaableに蓄積された利用者データを集約し、施設類系別・年代別等にどのような研修ニーズがあるのか分析し、会員のキャリア支援につながる研修企画を行っていきたいと思っています。ITRAさんには、集約したデータの分析が簡単にできるようにシステム開発を期待しています。

兵庫県看護協会

第24回兵庫県総合リハビリテーション・ケア研究大会(2023年2月4日開催)

セッションⅠ「研修管理」
プレゼンター:兵庫県看護協会 常務理事 北野貞様

みなさん、こんにちは。教育認定部担当の北野と申します。兵庫県看護協会では教育部を中心にmanaableを導入してきたため、ご説明申し上げることとなりました。歴史ある本大会で機会をいただき、大変光栄に思っています。
manaableを導入して2年経過したので、その評価も含めて発表いたします。まずは兵庫県看護協会についてと、どのくらいの研修事業を実施しているかを知っていただいた上で、manaableをどのように活用したかをご説明いたします。

(※この記事は講演内容をテキスト化し、抜粋・再構成したものです)

教育研修を主軸として、さまざまな事業を展開。

本会は、兵庫県内の保健師・助産師・看護師・准看護師の活動を支援する看護の職能団体です。職業倫理と資質の向上を図るとともに、安心し誇りをもって働き続けられる職場づくりを推進し、人々の健康な生活の実現のために活動しています。令和4年12月末現在、会員は31,955名で(令和5年3月末時点で会員数32,032名)、兵庫県内の看護師の約半分が会員となっています。

本会の最も大きな事業は「教育研修」です。看護職の能力開発支援に向けた研修を企画・実施し、新人からスペシャリストまで、あらゆる場で働く看護職を幅広く支援しています。教育研修は大きく分けて3つあります。まずは「一般研修」、そして看護管理者や師長、主任や看護部長などを教育する「認定看護管理者教育課程」、さらにスペシャリストの方を育成する「認知症看護認定教育課程」です。

また、教育研修以外にもさまざまな事業を展開しています。働き続けられる環境づくりを支援する「ナースセンター」、地域における訪問看護提供体制の安定化・推進を支援する「訪問看護総合支援センター」、まちの保健室や災害支援ナースの育成も行う「社会貢献活動」などを実施しています。

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慣れないオンライン研修に不安が続く日々。

続いて、manaableを導入した経緯についてご説明いたします。本会は新型コロナウイルス感染症第1波の影響で、2020年5月からの研修を一旦延期しました。同年7月から研修をスタートしようと計画しましたが、コロナ第2波の影響を受け、オンライン研修を導入しなければ研修が実施できないと判断しました。

そこで本会内でオンライン化ワーキングを始動し、同年8月にWeb推進ワーキングを立ち上げ、研修以外も含めて各種イベントをオンラインで実施しなければならないという動きを進めました。そして同年9月の「認定看護管理者教育課程」から、Zoomでオンライン研修を開始したものの、本会も受講生もZoom研修に不安があり、「このまま続けていくのは無理がある」という結論にいたりました。そこでシステムエンジニアを採用し、導入の検討を始めたのです。さまざまなところから情報を集め、内部で検討した結果、日本看護協会様にも精通しているITRAさんの「manaable」を導入することが決定しました。

「manaable」でコロナ前と変わらない、
研修申込者数を実現。

2021年1月の理事会で承認を得たのち、同年3月に施設代表者説明会を実施し、説明会の動画も流して公開しました。ITRAさんと一緒に操作の練習をして、研修情報をアップロードしました。
稼働したのは、2021年4月からです。日本看護協会の会員情報が4月5日に出たので、翌日からmanaableで研修申込をスタートしました。会員への周知は1月に理事会で決定したのち、各支部へ説明に行ったり、会員や施設代表者へチラシを配ったりもしました。
4月に公開して以降、年間100件近くの研修をmanaableで実施しました。おかげさまで2021年の研修申込者数は、コロナ前とそれほど変わらない状態で受け付けることができました。

また、教育認定部以外でも多くの研修をmanaableで行っています。ナースセンター、訪問看護総合支援センター、職能委員会、委員会活動でも活用しています。また、支部独自の研修会や定時総会でもmanaableを活用し、ハイブリットで実施しています。

「便利!」「時短!」
受講生からご好評の声、続々。

受講生のみなさんからは、お喜びの声が続々と届いています。感染リスクが軽減できるのはもちろん、「移動時間がなくなった分、時間を有効活用できてうれしい」というお声も多いです。かつては片道3時間かけて受講する会員もいらっしゃったので、オンライン研修をずっと続けてほしいというお声も多くいただいています。

使い勝手の良さについても大変好評です。manaableなら、申込みから研修参加、受講証発行まで一元管理で、すべてオンラインで完結できるからです。「申込みをしておけば、当日manaableの画面のボタン一つですぐに参加できるところがいい」というお声をいただいています。導入2年目の2022年からは申込段階でのトラブルもなく、個人登録もスムーズに行われています。

また受講決定や事前課題の提出、急な中止などのタイムリーなお知らせも受講生それぞれが把握でき、さらに施設代表登録者も確認することが可能です。さらに受講料の支払い方法の選択肢が増えたことや、受講の履歴が残りキャリアアップにつながることも高評価をいただいています。

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事務局側の手間を削減、スムーズな運営へ。

もちろん事務局側もmanaable導入により、さまざまなメリットを感じています。まず、申込み用紙や課題などの紙ベースでの取り扱いが不要となりました。受講決定の郵送通知も不要となり、郵送費用も削減することができました。ZoomのIDの送信も不要となるため、その点もかなりラクになりました。実は最初の時点でID送信にかなり手間取っていたので、時間の削減にもつながっています。

また、オンライン受講者の資料は印刷不要で、各自がダウンロードできるようになっています。わざわざお越しいただく必要もなく、交通費も考えると、「ダウンロードの方が圧倒的にいい」と、受講生にもご納得いただいています。

さらに支払い情報をタイムリーに把握でき、入金ができていない方は経理から情報が入り、メールでお知らせすることもできるようになりました。アンケートの集計が簡単にできるようになったことも大きなメリットです。実は、オンライン受講生のアンケート回収率を心配していましたが、会場参加者と差がなかったことで一安心しています。

本会はmanaableを導入して2年弱ですが、会員の皆様に周知できるようになり、大変好評いただいています。今後も看護職のキャリアアップと定着、業務改善のためにも、manaableを利用してさらに強化していきたいと思います。
本日はご清聴ありがとうございました。

兵庫県看護協会 常務理事 北野貞様
プレゼン資料

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