吉川会長
日精看は全国47都道府県に支部があります。近年は精神科看護領域の看護職の活躍の場が広がっています。精神科医療機関に勤務する看護職だけではなく、訪問看護ステーションや総合病院の精神科病棟に勤務する看護職、教育機関で精神看護学を担当する教職員の会員も増えてきています。
日精看の理念は、「こころの健康を通して、だれもが安心して暮らせる社会をつくります。」です。教育事業として、年に2回の学術集会、本部と支部で開催する研修、質の高い看護が実践できる精神科認定看護師の資格認定に関する事業を行っています。
日精看はこれらの教育事業に力を入れており、現場の看護職の皆さまは精力的に参加してくださっています。研修を受ける皆さまが期待しているのは、日精看での研修が「学び」「出会い」「つながり」になることです。日々患者さんと向き合う中で、視野を広げるために、同じく精神科看護を実践している方々とつながることができるのが、日精看の強みです。現場の看護職は「自分の看護はこれでいいのか?」と不安になったり、悩んだりすることがあります。その時に研修に参加すると「今、自分がしていることは正しかった」「こんな事もできそうだ!」と思えることもあります。日精看では、実際に精神科看護を経験している職員が研修の企画をしています。これが職能団体としての強みになっています。